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消毒薬とウイルス性いぼ

消毒薬とウイルス性いぼ

ウイルス性いぼには、水いぼと呼ばれる伝染性軟属腫。そして、今回のテーマである、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)といわれるものがあります。これ は、水いぼと同じように、子供に多い病気で、足の裏にできると、魚の目やタコによく間違われます。ヒト乳頭腫ウイルスという病原菌が、皮膚の細胞(表皮細胞)に感染して起きる病気で、自然治癒もよく見られますが、どんどん増えてしまうことあり、対応に苦慮します。

ところで、皮膚科の病名には、尋常性という言葉がよく使われます。尋常性ざ瘡(にきび)、尋常性白斑(白なまず)、など。尋常とは、普通のものと言う意味です。皆さん、昔のお話で、尋常小学校という名前を聞いたことがありませんか?

閑話休題

通常、このいぼの治療は、液体窒素による凍結療法が、多く行われています。液体窒素というのは、空気の中に含まれている窒素とおなじですが、気体ではなく、液体の状態のものを指します。液体の状態では、窒素は非常に温度が低いわけで、なんと-196℃です。余談ですが、某酒造メーカーが、-196℃という名前の缶チュウハイを最近発売しました。この液体窒素を綿棒で患部に染み込ませますと、いぼは瞬時に凍ってしまいます。解凍した後、再び、塗布。これを 数回繰り返します。30年以上行われている安全確実な治療です。しかし、非常に痛みを伴う治療であるということから、子供たちには、たいへん嫌われています。

子供に多い病気にもかかわらず、子供の嫌いな治療で対応するのは、いかがなものか?
この問題を解決するために(もちろんほかに理由もありますが)消毒薬を使う治療が登場しました。この消毒薬は、グルタールアルデヒド(商品名ステリハイド)というもので、本来の使い方は、医療器具を消毒するためのものです。アメリカで、始められた治療ですが、1989年に長崎大学の先生が、日本に紹介してから、国内でも広まり、今、皮膚科専門医でこの治療を知らない先生はいません。(やらない先生はいらしゃいます)使い方は、市販の綿棒に液をつけ、染み込ますように軽く圧迫します。これを、日に4、5回行います。塗ったところは茶褐色のかさぶたに変化し、早いと2週間、2ヶ月から3ヶ月で、かさぶたが脱落し、治ります。治療期間が、やや長いので、途中、スピル膏を貼付して、かさぶたを柔らかくしたり、液体窒素を併用したり(ちょっと矛盾していますが)しています。

最初に述べましたが、このいぼは、自然治癒がよく見られます。これは、からだの免疫反応が、うまく働くと、インターフェロンという物質が、たくさんからだの中で作られ、いぼのウイルスを攻撃し、治してくれます。このきっかけをつくるのが、昔からの言い伝えにある、なすのへたをいぼにつける、お地蔵さんのところに毎日お参りするなどの行為です。つまり、毎日、治りますようにとお願いしていると本当に治るのです。

精神から神経系、そして免疫系と、人間のからだはすべてつながっているのです。

2014-02-07 11:21:39

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